声の問題~よくある症例(声のケア/声と健康)

Q1.声がでません。高齢でのどが張り付いて塞がっているようです。私の場合、50日の点射療法の通院で治るそうです。足がありません、どうしたらいいでしょうか?

声に関しては、恐らくこちらでも大丈夫です。塞がってると感じる所でなく、両眼の間、鼻の上の方から、声は出ます。顔を短くしてしわくちゃの顔をして声をだしてみましょう。ふんふん、で結構です。頭を振ってみたり、手を上げたり下ろしたり、とても短くシャープな声をだしてみましょう。小さい声で何度もだしているうちに、のどが開いた感じになってくるでしょう。⇒ (1)声の出し方

※声がでなくなった原因が、喉頭がんや声帯の劣化であるような慢性疾患である場合、それを治療するものではないことをまずお断りしなければいけません。しかし、そのような病状においても、意識さえしっかりされていれば、すぐに声を取り戻すことは充分可能です。そして、正しい声を出すことで体の血行がよくなりますので、トレーナーについてやり方を守れるのでしたら、あるいは、のどが疲れない音読法に従ってくださるのでしたら、声も体も回復は早くなるでしょう。

Q2.最近声がかすれて声になりません。ガサガサして聞き取りにくいといわれます。直し方はありますか?

口から声を出すと思わずに、口蓋の上、鼻から声を出すと考えてみましょう。息をとめて、あまり口を開けずに目の周り、鼻の上から声を出してみましょう。その時、お腹がかるく引っ張られるようであれば大丈夫です。のどが苦しくなるようでしたら、また後で挑戦されてください。のどが苦しくなるとかえって悪化しますから、すぐに練習をやめてください。
(4)2階で声を出す 
(6)息の通り道
(12)咳の場所を変えて痰を切る

Q3.こんなに大きな声で話しているのに、お父さんには聞こえてないようです。補聴器がわるいのではありませんか?

大きな声は奥様も苦しいでしょう。のどが痛いですよね。息を止めて小さい声で話し始めてください。鼻に響かせるように、、、通じましたね。声の音は、鼻腔や副鼻腔の内圧で作られます。
聞こえるのにわからない
話してるけど伝わらない
FAQ(よくある質問)

Q4.鼻茸があると言われていて、手術をしても、しなくても、とお医者さんにいわれています。声の出し方で治るんですか?

絶対ではありませんが、息の通り道を整えれば治る確率は高いといえるでしょう。それだけでなく、声の出し方の習慣を変えなければ、手術をして鼻茸を取り除いても、また鼻茸ができてしまいます。鼻を弱くすするような少量の息を吸ってみてください。それでは強すぎます。一文字か二文字話すための分量の息です。はい、そうです、もう一度。そうしたら、眼の周り、鼻の上で軽く「はっ」と言ってみましょう。弾むように!吸った息の天辺を軽くたたく要領です。スッ「はっ」、スッ「はっ」、あれーなんだか鼻が通ってきた!その調子です。口の中に分泌物がでてきたら、舌で送り出して、軽く吐き出してください。
のどが疲れない音読法

Q5.先生に言われて、私はお手洗いで、鼻とのどと耳がつながる舌の出し方をやっています。おかげでいきまなくても早くすむようになりました。

声を出す瞬間、体中の息を頭の天辺まで持ち上げる、吸い上げる、運動をすると完璧なのですが、それにはさらに、お腹で息を支える力がいります。今度やってみましょうか。イメージトレーニング。今はそれで、お通じがよろしければ、お腹が呼吸と連動している証拠になりますので、とてもいいと思います。
(9)息の持ち上げ方

Q6.鼻とのどと耳がつながる口の開け方、舌の出し方をしていると、汗をかいてきます。まだ1分もたたないのに。これは暑くてたまりません。

瞬時に体を暖めたいときは、お金を使わなくても、この方法がありますね。この時大切なことは、のどを意識しないことです。正しい声を出す場所がみつかれば、声をだすだけで、いな声を出そうとするだけで、口の奥ものども自然にあくようになってきます。ただし、苦しいようでしたら、すぐに中断しましょう。調子のいいときに、時々おためしください。
気力回復~こりゃ神だわ!
(11)くちびるの力を抜く

Q7.顎関節炎で痛くて顎が開けられません。体全体が不調です。どうしたらいいでしょうか?

痛みのない範囲で顎でなく、口を開ける練習を何度もします。口呼吸だと関節に負荷が掛かります。少量の鼻呼吸をしながら、上歯茎と下歯茎をむき出すように口を開けてみましょう。お腹に自然に力が入るようにしなければ、顎の痛みは消えません。口を開けると、両頬(ほほ)が痛むので、手のひらで揉んだり押さえたりして、骨をいたわってください。くれぐれも無理はされませんように。なお、その時声を出すとより大きく口があけられますので、声を出してみて、口や顎が楽になるようでしたら大成功です。息のたっぷりした蚊の鳴くような小さな声でやってみてください。できなければ、すぐに挑戦しなくても大丈夫。顎が自由に開く時は、眉間に力が入ります。あくびを思い出しましょう。あくびを利用してみましょう。
声で変わる健康

Q8.大人になってもつばが垂れてしまいます。マスクをしているから、マスクが濡れてきていやなものです。飲みこむ筋肉がいけないでしょうか?

口を尖らせたり戻したりしながら、舌の下歯茎と接触している左右の部分に、つばを集めて吸い込んでみることはできますか?少しずつです。外に垂れないようにするだけで大丈夫。あまり奥の方まで意識しないようにしましょう。もしも誤嚥の心配があるなら、ティッシュで受けて、出してしまいましょう。口をとがらせるとうまくゆきますね。

嚥下のために、声帯の周りの筋肉とか、呼吸筋を鍛える方法が普通のように言われていますが、私は、舌やくちびるでつばや食べ物を送り入れるものと思っています。日本語は子音を単独で発音する表記になっていないこと(日本語表記の問題)、それから、お箸を使うので、舌の代わりに箸で口の奥まで食べ物を運べてしまうこと(お箸の便利さ)、この2点が一般的に私たちの舌の利用を妨げているかもしれません。今からでもお箸をやめて、ナイフとフォークにするといいかもしれません。それにしても、舌でこのようにつばを吸うのだとお伝えすると(下歯茎の左右両側とそこに当たる内側の両頬の筋肉、舌打ちをする感じ)70代でも90代でも大抵の方は私の真似ができてしまいます。質問の方のマスクが、最近つばで汚れなくなっているのを確認して、嬉しくなっています。
嚥下障害と予防法
口呼吸はこわい!

Q9.吃音なのですが、どもりそうな瞬間がわかります。意識するとどんどん声はでなくなります。

どもりそうになったら、首を振るとか意識をよそに向けるために立ち上がるなど、一つ動作を加えると意識が固定されずに、腹式呼吸ができるようです。体のこわばりがほどけます。それでも、うまく行かなければ、違う言葉を選びなおすなど、吃音であることを知られることなく、その場をやり過ごすことができるようです。しかし、あとで、咳をもよおす場合は、声帯の筋肉を痛めていると考えられますので、体調のいい別の時間に、鼻腔と副鼻腔に声を当てる練習(例えばQ1)をされておくようおすすめします。そして、それがクリア出来たら、次の声の準備をするために(5)声を出す場所のイメージを参考にされてください。⇒ いじめに負けない鼻腔の内圧の力
  声(息)の場所と言葉の関係について 

Q10.90歳の腰の曲がったおばあさんが、靴を履くのに立ち上がり、そばにいた私が手を貸しました。本人は気づいてなかったようですが、彼女の指の爪がいくつも、握った私の腕に食いこみ痛かったです。「どうしてそんなに力を入れていますか?」

マスクの上からで構いません。下あごを開けて舌を出し、邪魔そうなら上に立てて、舌の裏の吊り元を下の歯茎まで、いっぱいに前に出してみてください。できましたか?彼女は、いとも簡単にそれをやってのけ、一人でバランスをとり、立ちました。「ついでに曲がった背中も治してくれない?」それは、ちょっと、、、
(2)息をはらんで力抜くこと 
即!鼻呼吸に切り替える法
(10)舌根を前に出す

Q11.「そこの釘取って!」と同僚にいうのに、どもってしまいました。

「釘」はKughiとローマ字表記できます。kとgがあるため、舌の奥の両側を緊張させて出すように教わっていますから、息がしずみやすく言葉に詰まりやすいでしょう。一つ一つみてゆきましょうか。kは、上下の歯の間を少し開けて物凄く軽く「くっ」と息だけで言ってください。強すぎると筋肉が鳴ります。uは、筋肉が鳴りやすいのでaの口で、「う」と言い、口は開けたままにされてください。gはうがいをするように一瞬舌の奥を緊張させますが、舌の前の方を使えたらそうしてください。言い終わったときに、鼻と上顎が持ち上がり、下歯茎がめくれて、下顎が前にでますが、息だけの運動になります。hは、首を振って眼の周りに、鼻腔の内圧を感じます。iは、口角を上げて口を横に開き、いーだ!と子供がするように、やりますが、この時鼻が高くなります。続けてやってみましょう。「先生の顔のビデオをくれませんか?」「ビデオの作成は挑戦しているのですが、難航しています。大丈夫!毎日しているうちに必ずできますから、今、できたことを今日中に家でやっておいたら、明日もきっとできますから、心配いりませんよ。」
⇒(4)2階で声を出す 
(7)声の回し方 
(8)軟口蓋をおろす

Q12.「サッポロ」と言えなくて「サポロ」になるのですが、どうしたらいいでしょうか?

「サ」のあとで息が落ちてしまうので、「サ」と言った後に同じく第一声をいうようにイメージされてください。首を振ると発声器官の緊張がほぐれます。たとえば、首を横に向けながら「ポロ」と言って前に戻り、続けて横を向きながら「サ」と言ってみてください。連続しましょう。「ポロッ、サ」「ポロ、サッ」「サッ、ポロ」目が回らないように注意!ですけど、発音はきれいになっているでしょう。その時の声の出る場所に気づいてください。お腹も腹式呼吸で気持ちがいいでしょう。
(5)声を出す場所のイメージ 
声帯動画から見る、鼻腔の内圧の声 
(6)息の持ち上げ方

この記事を書いた人

jolanda

1964年生まれ。浜松出身。4年制大学卒業後、南豪州小学校で約1年間インターンシップ。日本語、日本文化の民間交流。東京のソフトウェア会社をへて、南欧式発声法研究所に入門。その後発声法教室運営20余年。現在は帰省し老舗補聴器店の支店長。弁別測定のききとりで「う」が「ん」に聞こえることに危機感。意識すると声帯筋肉に力が入るのは、現代語(発声法)の影響であると気づき「お互いに意識しすぎない社会の実現」と「意識しても声が出せる健康的な習慣の周知」を夢見て活動中。しずおか言友会所属。