声帯の動画から見る、鼻腔の内圧の声

声帯の動画から見る、鼻腔の内圧の声

声帯の動画をみて、鼻腔の内圧の声を聞いてみましょう。参考資料があります。

お気楽Dr.ジェスレッ君のブログで、発声法のお手本となる声帯の画像と音声を見つけました。

声帯の画像が何枚かあり、傷ついた声帯が見られます。

その後声帯の動画があり、女性の声が聞こえてきます。
国家試験からひも解く耳鼻咽喉科の病気~喫煙者の長引く声がれ~

傷ついてしまった声帯の図

声帯ポリープ、声帯溝症、喉頭癌、乳頭腫、ポリープ様声帯というのですね。

それぞれの画像に医師による解説があり、とてもわかりやすいです。

「のどがかれてる」「火がついている」「ただれている」等とは聞いていましたが、、

「百聞は一見にしかず」とは、正にこのことでした。

声帯の動き~動画で見られる声帯の振動

動画の声帯の振動は、驚嘆しました。一度見たら一生忘れられず、貴重で美しい、宝物のような映像に思われました。

これが、のど(声帯)から離れた声で、鼻腔・副鼻腔の内圧で出している声になります。

声の女性は、ふつうに声をのばしているだけです。
が、誰にでもできることではないかもしれません。

「水球」という競技があります。
水に浮きながら水上に半身を出して、球を投げ、キャッチし、シュートします。

でも、水面下では、猛烈な立ち泳ぎをしているのですよね。

たとえ話ですが、息の湖面にうかんだ声を口蓋の下に落とさないようにしています。
声は球、水面は声を出す場所のイメージ、上半身は鼻腔の内圧の息になります。
口の下(喉頭)で、腹筋が(横隔膜という人もいます)息の柱をしかと保ちます。
そして、ふいごのように、息を供給し続けている形になります。

鼻腔・副鼻腔で声を出したら、同じ場所で、同じ分量の息を持続し、声を出し続けます。
これは、案外テクニックがいることです。

動画の女性は、小さな声ということもあり、簡単にそれをやってのけておられます。

耳を鍛えること

鼻腔・副鼻腔の声を出すには、どんな声であるのか、耳を鍛えることも重要です。

他人にとって気持ちの良い声なのはもちろんです。
が、自分にとっても、気持ちの良い声でもあります。声で変わる健康や声の回し方でもお話した通りです。

「しびれる声」「とろける声」など、酔い心地をさそう声。

恍惚感にひたらせてくれる声というのは、大体いい声といって差し支えないと思います。

でも、感じ方はいろいろです。たとえば、エディット・ピアフの「バラ色の人生」は有名ですね。

ただしその声は、いまいち、健康的であるとは言われません。(私の事は棚に上げて、へへへ)

ピアフは、多くの後進に影響を与えた、偉大な歌手です。個性的ですし芸術的です。しかし、発声の基礎のお手本としたら、きっとうまくゆかない人のひとりだと思います。

個性的な人々はたくさんおられます。自分の声をつくるときは、その方々の真似は必ずしも功を奏しません。

名歌手の歌い方を真似しない

鼻腔・副鼻腔の声、声帯から離れた声というのは、ある意味、手探りの感覚です。

いい声を出しているときの自分の声は、あまりはっきりと自分に聞こえて来ないです。

逆に、余りに良く自分に聞こえる声は、のどをしめている、声帯に負荷のかかる声です。⇒声で変わる健康

名歌手の真似をして、自分の似せた声を聞きながら歌うと、うまくいかないです。ほかの人が真似をされるのを見ていても、感動を与えることはありません。そして、声帯に負荷がかかり、うまく歌えない事になりそうです。

耳と鼻腔は耳管でつながっている!

なぜ、余りに良く自分に聞こえる声がいけなくて、遠くにきこえるのがいいのでしょう。鼻腔と咽頭腔、中耳腔は耳管でつながっています。それで中耳に、鼻腔の内圧が伝播しているかもしれません。

鼓膜をはさんで、両側の空気圧に差があるとき、鼓膜は低い気圧の方に膨らむようです。

それで耳を空気でふさがれたに様になり、自分の声は遠くで聞こえてくると推測します。

そのため、その感覚でしか自分の声がわからないのです。

内圧で声を出すといういい方をさせて頂くのはそのためです。

一方、「内圧」というのも、内側から圧力をかけるように、間違われそうです。

実は、額や空気中から、圧迫、プレッシャーをかけられている感じになります。

ちょっと完全に自分の世界になるような錯覚もあります。あるいは、彼の世にあるような不思議な気分です。

結論として、他人のいい声というのは、感受性や耳を鍛えることでわかります。自分のいい声は、内圧を感じることで、いい声であるとみなすということになります。

そして、内圧を感じることは、声の出し方で触れた、気持ちのいい感覚になります。

声で感じる距離感(ソーシャルディスタンス)のおすすめ

鼻腔・副鼻腔の内圧を表現しようとして、別に思いついたことがあります。

鼻腔の内圧の強弱が変われば、人と人との距離、建物や部屋の広さなどの距離感が、かわってくることが発生します。

一般的に、鼻腔の内圧が強くなってくると、手足が大きく動きますので、人との距離も広くなってくるように、観察しています。

畳文化の歴史とか土足の生活形態とか、今は話題にしませんけれども、鼻腔を鳴らす、響かせる、には、お互いにそれを味わいあう距離が大切で、それが、生活の楽しみの一つとになると考えて頂けたらと思うのです。⇒声のぶつけ方を練習します「(5)声を出す場所のイメージ」

TVもYouTubeも娯楽や情報源としては、私たちの生活の大事な一部になってしまっておりますが、仮に自分が主役のドラマを美声でやっていただくことができるのなら、それが一番の自分の人生の楽しみになるのではないでしょうか。

声を楽しむ、耳を鍛えて声を感じる、自分の鼻腔の内圧を味わって声を出す、他人のことばや声を観察する、なんてことも、生活の楽しみ方のひとつに、ぜひ、していただけたらと思うのですが。

声は大事です、、、

そんなヒマないですかね。少しマニアックになってしまったかもしれません。

この記事を書いた人

jolanda

1964年生まれ。浜松出身。4年制大学卒業後、南豪州小学校で約1年間インターンシップ。日本語、日本文化の民間交流。東京のソフトウェア会社をへて、南欧式発声法研究所に入門。その後発声法教室運営20余年。現在は帰省し老舗補聴器店の支店長。弁別測定のききとりで「う」が「ん」に聞こえることに危機感。意識すると声帯筋肉に力が入るのは、現代語(発声法)の影響であると気づき「お互いに意識しすぎない社会の実現」と「意識しても声が出せる健康的な習慣の周知」を夢見て活動中。しずおか言友会所属。