(13)海女さんの呼吸法

今日は、過日NHKでみた、伊勢志摩マリンランドの放送で、海女さんの呼吸法を紹介しているところがありましたので、それについて解説してみます。

【海女さんの呼吸法】~水の中で声を出し続ける

伊勢志摩マリンランド(水族館)で、海女文化継承のため、また、パフォーマンスのため、巨大な水槽に入って、たくさんの魚たちに餌付けをしている、海女さんの呼吸法のことを、NHK朝イチで知りました。(2020/10/27)

その海女さんは、伝統的な呼吸法で、なるべく息を持続させていました。

かわいい海女さん(irasutoya.com)

地上でのデモンストレーションは、「はっはっはっはっ」あるいは「ふっふっふっふっ」と約1秒間隔で連続して声をだしていました。

潜っている間中、ずっと、鼻腔を鳴らしているということでした。⇒のどが疲れない音読法

鼻腔の内圧で体力の消耗を防ぐ

地上で聞いた海女さんの呼吸法のその声ですが、あたりに響く甲高い、サイレンのような、とても大きな声で、はずんだ声でした。

これを聞いた時、びっくりしましたが、なるほど、とすぐにわかりました。

水の中で声を出すことによって、少ない息で、できるだけ長い時間潜ることを、目指していたのです。⇒『鼻呼吸』へ助っ人

いいかえれば、鼻腔の内圧で息をコントロールしているからこそ、過不足なく呼吸量が整い、水の中でも、体力の消耗を防いで潜っていられるということになるでしょう。⇒声で変わる健康

水の中で魚たちをよける

また、水の中で声を出している事は、別のメリットもあるように思われました。

海女さんの呼吸法で声を出していると、意識を正常にたもてますので、ぶつかってくる魚をよける判断ができるようでした。

自分のからだを魚たちに認識してもらうため、姿勢をたもつのに海女さんの呼吸法を用いており、それで危険をさけ、餌付けができるということでした。⇒いじめに負けない鼻腔の内圧の力

正しい呼吸法と発声法があるからこそ、集中し、水中での激しい仕事を可能にしていると、付け加えておくべきでしょう。

繰り返しになりますが、鼻腔で内圧をコントロールしているので、神経が研ぎ澄まされ、注意力も散漫にならずにすんで、超人的なことをされておられるのですね。 ⇒息を止め耳を澄まし記憶する法

顔を洗面器に付けて

海女さんの呼吸法のその声は、まさに、鼻腔の発声練習そのもので、水の中なので、息漏れも吸い過ぎもない、完璧な発声法になっていました。⇒増えている「声の病気」のこと

この情報から、お奨めできること、そして私達にできることとは、大きな洗面器に顔をつけて、大きな声を出してみることになるでしょう。

水の中では、鼻腔以外の場所で、声を出すことはできませんので、かえって、わかりやすい訓練となるはずです。

洗面所でもお風呂場でも、寒さや転倒などの危険のないように、場所を十分整えてから、ぜひ一度、海女さんの呼吸法をぜひおためしになってみてください。⇒即!鼻呼吸にきりかえる法

この記事を書いた人

jolanda

1964年生まれ。浜松出身。4年制大学卒業後、南豪州小学校で約1年間インターンシップ。日本語、日本文化の民間交流。東京のソフトウェア会社をへて、南欧式発声法研究所に入門。その後発声法教室運営20余年。現在は帰省し老舗補聴器店の支店長。弁別測定のききとりで「う」が「ん」に聞こえることに危機感。意識すると声帯筋肉に力が入るのは、現代語(発声法)の影響であると気づき「お互いに意識しすぎない社会の実現」と「意識しても声が出せる健康的な習慣の周知」を夢見て活動中。しずおか言友会所属。