鼻腔の内圧で「声」と「健康」を守る──
「声の学校」の発声トレーニング
現代では、口呼吸による健康への悪影響が広く知られるようになり、鼻呼吸の重要性に注目が集まっています。
しかし、呼吸だけ鼻で行っていても、話すときや声を出すときに口ばかりを使っていると、鼻呼吸は定着しません。
そのためには、「鼻で声を響かせる」という新しい発声の考え方が必要です。
私たち「声の学校」では、声をつくること=健康づくりととらえ、だれもが取り組むべき「声の体操」を提案しています。
この体操は、声を出す機会が少ない方や発声器官のリハビリが必要な方はもちろんのこと、すべての人にとって、日常の呼吸と発声の質を高めるために大切な習慣です。
発声には、スペイン・イタリア・フランスなどの南欧式発声法を参考にしています。これらの言語は母音が豊かで、声を自然に響かせる文化があります。
実は、日本語はそれらの言語よりもさらに母音が多い言語です。五十音の中で、明確に子音といえるのは「ん」だけ。
にもかかわらず、表記の影響で母音の発音位置があいまいになり、息が下がり、のどをしめるような発声になっている人も多く見られます。
そこで私たちは、
- 「母音を響かせて話すこと」
- 「鼻腔内圧を利用して声を出すこと」
を大切にし、声を通して呼吸と健康を整えることを目的とした活動を続けています。
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