【口呼吸はこわい!】~口呼吸防止のテープ
口呼吸はこわい!ものです。こちらでも口呼吸を防止する試みをしております。⇒ミッション
今や必需品となりみなさまに愛用されている口テープ。ご存知ない方、こちらになります。
さて今日は、口呼吸について重大な記事をみつけたので、それをもとに考えてみます。
口呼吸の研究報告
2020/6/19のlifehackerのサイトでとりあげられた、ジェームズ・ネスタ―著『Breath:The New Science of a Lost Art』の本のことですが、
記事タイトルは「口呼吸で体に異常も?健康を大きく左右する『鼻呼吸』の重要性」です。
それには、自らも「口呼吸」の傾向があったネスタ―氏が、スタンフォード大鼻科学者のもとで、鼻をふさぎ10日間口呼吸だけで過ごした実験の結果を発表されていました。
ライターのぬえよしこ氏の言葉をお借りして、少し要約、抜粋させていただきます。
その「口呼吸」の実験で、ネスター氏は、いびきが長時間にふえ、無呼吸症となり、血圧や血糖値が悪化し、運動能力も記憶力も低下し、疲労とストレスが増加したのだそうです。
そして実験後、同じく10日間鼻呼吸にしたので、体調はすぐに元に改善したのだそうです。
頭蓋骨の変遷
ネスター氏によると、現在アメリカ人の実に25~50%が「口呼吸」だそうです。その理由は、最近の400年間の頭蓋骨の細長化により、歯並びが悪くなり、鼻腔や咽頭が狭くなって、鼻呼吸が難しくなったからだということでした。
上図の原始人は、私がみつけた画像ですが、歯並びがよさそうです。
ネスター氏は、現代人の狭くなった口腔に昔と変わらぬように歯が生えるため、歯並びが悪くなり、鼻腔や咽頭などの空気の通り道も狭くなり、鼻呼吸が難しくなっていると仰っています。⇒参考 (2)鼻腔・副鼻腔に息をはらんで力抜くこと
しかし、わたしがどうしても着目したいのは、声を出す場所です。→(1)声の出し方
実際に鼻腔の高いところで声を出そうとすると、その圧力で、鼻腔や咽頭をおし広げることになるので、歯は、昔と同じように生えてきてしまうかもしれませんが、息の通り道をひろく確保することは問題ないと思ってしまうのですが。→(3)誤嚥を防ぐしくみ、(7)声の回し方 (10)舌根を前に出す
時代や生活環境が変化したため、
声を出すのに、鼻腔をあまり利用しなくなったことが、
口呼吸の原因と考えられるのではないでしょうか。
※上記の時代や生活環境については 声(息)の場所と言葉の関係についてを参照ください。
赤ちゃんは鼻呼吸!
思い出してください。
生まれたばかりの赤ん坊のときは、だれでもみんな、鼻呼吸であったはずです。⇒FAQ
赤ん坊は、動物的本能で、鼻腔で意志をもって訴えて泣いているのだと思います。
歯もあごもなくまだおしゃべりもできず、頭蓋骨が成長してなかったときのすさまじい鼻腔の圧力は、家族や周りの者を圧倒するほどの圧力であり、絶対的な訴えでしょう。
それと同じことを、今度は意識して、自分でやってみるのがいいのではないかと、思ってしまうのです。
⇒即!鼻呼吸にきりかえる法
最後に
こわい「口呼吸」の弊害と思われる病気について、専門家の興味深いブログ記事を見つけました。
ぜひ参考にされてみてください。
⇒★初代アメリカ大統領は急性喉頭蓋炎で亡くなった
⇒★鼻とのどの交差点~慢性上咽頭炎について
こちらもどうぞ⇒吃音の原因について