もくじ
「発声法」~声で変わる健康
『声のケア/声と健康』主宰の、内田陽子です。これから、「声で変わる健康」と題し、南欧式発声法と呼吸法の話をはじめます。よろしくお願いします。
発声法が原因で起こる体調不良
長年、下表のような症状をお持ちの方が、私の周りにたくさんおられますが、みなさまはいかがでしょうか。
#副鼻腔炎 | #誤嚥 | #声帯ポリープ |
#口呼吸 | #顎関節炎 | #アレルギー疾患 |
#睡眠時無呼吸症候群 | #吃音 | #あがり症 |
#せき・痰 | #鼻炎 | #音痴 |
#記憶力低下 | #あくびがでない | #難聴 |
#頭痛 #肩こり | #嗅覚低下 | #自律神経失調症 |
#冷え性 | #気力低下 | #集中力低下 |
#乗り物酔い | #便秘 | #転倒・バランス |
声の問題~よくある症例
日本耳鼻科学会の公式HPでは、病名別症状別に病態が確認でき、治療法も確認できます。(2021/5) ⇒声の問題~よくある症例
しかし、治療や手術で完治する疾病ばかりではないのが、お悩みの原因となっているのではないでしょうか。
どうしたら、こんな症状から卒業できるでしょうか。
ご提案があります。
声を出す場所をかえると、体の血行がよくなり、新陳代謝がよくなり、健康的になれることがわかっています。
止まらないせき
上の症状の一例で「せき•痰」ですが、コツをつかめば「声で変わる健康」を実感できることがあります。
痰がからんでくると、痰が気道をふさぎ苦しくなるので、発作的に咳をするでしょう。
せきをしても、痰は余計に出てくるばかりで、いっこうに痰はきれないですね。とても、やっかいで苦しいです。
せきこんで、せきが止まらなくなれば、全身の体力も消耗するでしょう。
本当は、楽なせき、というのがあります。
それは、人にも寄りますが、コツを覚えてしまえば、できるようになります。⇒お急ぎであれば(12)咳の場所をかえて痰を切るへ飛んでください。
その方法でせきが切れるようになるとしたら、やってみたくありませんか?
この図は、咽頭と喉頭の区分、食道と気管を表しています。
痰は、喉頭にたまり、膿や分泌物は、副鼻腔や咽頭にたまることがあるようです。
鼻腔の圧力を高めると、のどを痛める事なく、すっきりと痰がきれることがあります。
そのやり方は、呼吸や発声の習慣をかえることで、うまくゆきます。
発声法で健康が変わる
なぜ呼吸や発声を変えれば、痰が切れるのでしょう?
それは、人は、せきも声も同じ場所で出しているので、声を出す場所を変えると習慣が変わり、せきの場所も変えることができるようになってくるのです。※参考 声(息)の場所と言葉の関係について
それでこれから、順を追ってそのやり方を説明したいと思います。
せきも声も同じ場所で出している!?
せきをのどでする癖のついている人は、「声の出し方」にそもそも問題があります。
どんな「声の出し方」がいけないのでしょうか?※参考 話してるけど伝わらない
声は声帯でだすのか?
私が子供の頃は、音楽の先生から「声はのどで出すもの」と教わりました。
今となっては、残念ですが、それは、間違いだったと言わねばなりません。
下の声帯のイラストをご覧ください。
ふつう安静時には、声門が開いており、深呼吸をすると、もっと開きます。(図の左側)
そして、発声時には、声門が閉じた状態で空気(息)が通り、声帯が振動して発声がおこります。(図の右側)
音は空気の振動といいますが、声帯にも声門にも、空気の貯まる所はなさそうですね。
つまり、「声」という音は、ある別の場所の空気(息)が振動し、声帯が共鳴して、聞こえるものになります。
このように、声帯という筋肉を意識して故意に力を入れて、声帯から声を出すことは間違ったやり方になり、上記のような悪い健康がもたらされてしまうのです。
よろしければ、声帯動画に見る、鼻腔の内圧の声を参照ください。傷ついた声帯の画像や発声時の声帯の動画にアクセス(外部リンク)できます。
のどの筋肉の炎症
さて、みなさま、ご自身が出している声は、どこにあったでしょうか?いま、軽くせき払いをして、確認されてみてください。
もしも、このように、声帯の在る「のど」で、せきをしていたら(=声を出していたら)すこし大変です!
声帯という筋肉は傷つき、炎症をおこし、のどが腫れてしまいます。やりすぎると!
のどが腫れたら、気道は狭くなり、呼吸によくありません。
次回、のどが疲れない声を、ちょっと作ってみましょう!
のどが疲れない声や楽なせきをものにされると、上記の表の疾患の症状がかわってくると、期待できます。⇒のどが疲れない音読法 即!鼻呼吸にきりかえる法 息を止め耳を澄まし記憶する法 聞こえるのにわからない
近い将来、その声で変わる健康があります。※参考 気力回復~こりゃ神だわ!
わたしは、「声で変わる健康」を多くの人にお伝えし、健康の喜びをわかちあいたいと願って、このブログをはじめました。
次に最後のまとめとして、健康になってゆくプロセスと兆候をご紹介しますね。
のどが疲れない発声法習得のプロセスと兆候
①声が変われば顔が決まり、姿が決まり、心も体も弾んできます。
具体的には、(1)声の出し方、 (2)息をはらんで力抜くこと、にお進みください。
②コツがわかったら自分で習慣にします。
練習のマンネリ化を避け自分の肉体に確実に覚えこませます。
(9)息の持ち上げ方、 (11)くちびるの力を抜く、 (13)海女さんの呼吸法
※参考 口呼吸はこわい!
③夜、練習しすぎると、興奮して眠れなくなります。
自分の意識やイメージ、感覚が大切です。
(4)2階で声を出す、 (5)声を出す場所のイメージ
④発声法かわかると「おしゃべり」になってきます。
鼻腔の内圧が気持ちよいと感じられます。(6)息の通り道、 (7)声の回し方
⑤だまっていたり、じっとしているのがつらくなります。
(8)軟口蓋をおろす、 (10)舌根を前に出す
⑥10年後、足のサイズが小さくなっています。自他ともに自信がみなぎって感じられます。
⑦生涯、寝たきりにならずに、現役でいられると思います。⇒嚥下障害と予防法 (3)誤嚥を防ぐしくみ
⑧その他、いろいろといい変化があります。
⇒無言で通じる、或いは声帯を使わずに話すこと いじめに負けない鼻腔の内圧の力
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
次回は、のどが疲れない「(1)声の出し方」をお話してみます。
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