1. 声を出す場所を見つける難しさ
声の出る場所を正しく把握することは容易ではありません。体調や精神状態によっても変化し、声が体からうまく離れないことがあります。そのような時は無理をせず、「今ならできそう」と感じるタイミングで少しずつ練習することが重要です。
2. 鼻腔内圧と快適さの確認
鼻腔・副鼻腔に内圧を感じた際に、その感覚が快適かどうかを意識してください。心地よさは、安定した発声の基盤となります。
3. 湖面をイメージする発声法
眉間のやや下にある感覚点を意識し、息を湖面にたとえて発声します。肺からの呼気が気管・喉頭を通過し、鼻腔・副鼻腔に達し、眉間付近で広がる湖面を形成するイメージです。そこに「声」という小石を投げ、湖面で軽く弾ませるように発声します。
4. 声を投げる感覚とコントロール練習
声はただ出すだけでは届きません。相手に届ける意識で、目の前に放り投げるように出します。近距離の机の角や部屋の天井隅に向かって声を「ぶつける」練習は、コントロールの向上に有効です。
5. 声を湖面から沈ませない
発声中、声を息の湖面から沈ませないよう注意します。一度沈むと浮上が難しくなります。声を出し終わったら舌を口蓋に貼り付け、次の発声に備えて湖面を再形成します。この動作により息量を常に保てます。
6. 均等な息の分配
「こんにちは」の各音節を同じ息の量で発声するなど、息の均等分配を意識しましょう。各音の間で舌を口蓋に貼りつけ、鼻腔・副鼻腔に息を流し込みながら発声を弾ませます。口腔から息の出し入れが起こらないように注意しましょう。
7. 発声後の口の開放
声を出し終えたら口を開けたままにし、呼気を鼻腔・副鼻腔へ補給します。口を開けていることで喉奥が開きやすくなり、声を口蓋の上に残しやすくなります。目や眉毛を使った表情で、自然で豊かなコミュニケーションが可能になります。コミュニケーションだけでなく、実際に瞳孔からも酸素補給があり、これは科学的に証明されています。
まとめ
声を湖面に弾ませるイメージと、鼻腔・副鼻腔への意識は、発声の響きと持続性を高めます。息のコントロール、声の位置の維持、均等な息の配分を習慣化することで、健康的で疲れにくい声を実現できます。ぜひ、あいうべ体操、パタカラ体操に応用ください。ただなんとなく体操するよりも、何百倍もの効果をもたらしてくれると思います。
⇒(1)声の出し方

⇒声帯動画から見る、鼻腔の内圧の声
⇒FAQ
⇒(6)息の通り道
⇒(2)息をはらんで力抜くこと
又、あわせてのどが疲れない音読法、
声で変わる健康、 声の問題~よくある症例もご覧ください。
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※補聴器装用時の聞こえを研究している、Oticon社のブログから、参考として次の記事をお知らせします。文の終わりやことばの語尾が小声になる現象について書かれています。小声とは何か、または言語の違いがどのような影響を与えるのか