鼻呼吸で脳がよろこぶ?
最新の脳科学では、呼吸の仕方が脳の働きに直結していることが分かってきました。特に「鼻呼吸」は、単に酸素を取り込むだけでなく、脳の感情や記憶の領域を活発にすることが、FMRI(機能的MRI)という脳の活動を可視化する検査で確認されています。
口呼吸ではこの効果が弱く、鼻呼吸を続けることで、脳のネットワークがより健全に働く可能性があるとされています。
声を出すとき、脳はどうなる?
「話す」と「歌う」では、脳の働き方が違います。
- 話すときは左脳の言語野が中心。
- 歌うときは両方の脳が活発になり、感情や音楽に関わる部分まで広く刺激されます。
つまり、歌うことは脳全体のトレーニングになり、感情表現や記憶力にもよい影響を与えるのです。
ちなみに、YORA発声法スクールでは、「歌うように話し話すように歌う」をモットーにしております。
呼吸法とリラックスの関係
ゆっくりとした腹式呼吸をすると、脳の「リラックス中枢」とも言える前頭前野や帯状回が活性化します。これは、ヨガや禅の呼吸法でも確認されている効果で、ストレスをやわらげ、心拍数を安定させることにもつながります。
高齢者ケアや健康長寿にも
このようなFMRI研究は、単なる学問にとどまりません。
- 高齢者施設では、鼻呼吸トレーニングや発声練習が誤嚥予防や認知症予防につながる可能性があります。
- 医療の現場では、嚥下障害や音声障害のリハビリにも応用されています。
まとめ
- 鼻呼吸は脳の感情・記憶ネットワークを活性化する
- 歌うことは脳全体を刺激する「全脳トレーニング」になる
- 腹式呼吸はリラックス効果を高め、ストレスを軽減する
声と呼吸は、健康寿命をのばす「鍵」かもしれません。
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