緊張や習慣でのどが閉まる

あなたが、口呼吸をされているとしても、鼻腔に息が全くない状態で、話をされることはありません。

無意識にしゃべっている声というのは、鼻腔にも空気がたくさん入っているものです。

それでは、意識して声を出すと、どうしてのど声になってしまうのでしょうか。

それは一言でいうなら、声をつくって出す訓練をしていないからになります。

誰でも、緊張や習慣でのどが締まり、当たり前にのど声になってしまうものです。

特に、大きい声は、よりいっそう声帯を酷使されてのど声をされているようにお見受けしています。

のど声というのは、声帯の筋肉を傷めることがわかっています。⇒増えている「声の病気」のこと
声帯の動画から見る、鼻腔の内圧の声

いい声とは声帯を痛めない声

発声法の勉強や、ききとりを改善するのに早道があるのだとしたら、それは、いい声と悪い声を聞き分ける事だと思われます。

間違った方法で大声を出すと、のど声になり、声帯を痛める悪い声になってしまいます。

それで、次にいい声と悪い声(のど声)について例を挙げてみてゆくことにします。

病人の声はいい声

病気をされたとき、「水が欲しい」とか「苦しい」とか、おっしゃると思いますが、それはのど声ではありません。(失礼お許しくださいませ)

病気を患って弱っておられると、声帯の筋肉で声を出す力はなくなっておられるので、腹式呼吸をされて、腹筋を使い、鼻腔の内圧の声になっておられると思われます。

スポーツマンの声はいい声

スポーツクラブで、掛け声などの大声は、掛け声の出し方が練習台になって、疲れない声の出し方を体感されておられるようです。

のどのあいた、遠くに届く、鼻腔の内圧の声であることが多いようです。

携帯で話してるのはいい声

携帯電話の使用中の声は、とても通る大きないい声になっていることが多いですよね。

電波の先の相手に向かって発声されているにもかかわらず、皮肉にも、本人の周辺にその声は轟いてしまっています。

強いて言うのなら、これは、身近な発声のお手本かもしれません。偶然のなせるわざですが、五感を働かせて、交流をはかっていると、鼻腔・副鼻腔の圧力をフル活用するのかもしれません。

きこえの悪い方のケース

きこえの悪い方が補聴器をはずすと、急に大きなのど声を出されることがあります。(もちろん、のど声でない大声の方もおられます)⇒声で変わる健康

ご自身のお声が遠くなると、無意識に大きな声になってしまわれるようです。⇒自分の声が聞こえないと話せない

自分の声が聞こえなければ話せない、ともいわれます。補聴器の装用時から、意識して鼻腔の内圧の声をコントロールされておくといいでしょう。

TVのドラマや司会の方のケース

TVのドラマや番組の司会者、有名なベテラン俳優さんまでも、聞き取りにくい声をだされることがあります。

特に、口論になって怒鳴るシーンでは、のど声になってしまわれるようで、セリフがわからなくなってしまいます。

原因は、大きな声を出そうという神経が働いて、相手に伝えるという意識がおろそかになるためのように、私には思われます。

人の棚卸しはあまり気持ちの良いものではありませんが、本人にも受け手にも影響は避けられず、放置はできかねます。

きこえの悪い人に話しかけるケース

耳の遠い人に、大声で話しかけるとき、その人の声も、残念ながら、のど声であることが多くなっています。

近くの人に話しかける時は、本当に気を付けなければ、声枯れになってしまいます。

しかも、ふつうの声より、聞き取りにくくなっています。

たとえば、内緒話を大声でするように話しかけてみたらどうでしょうか。

どちらかというと、自分の声が遠くでひびくような感覚であるでしょう。

すこし物々しいしゃべり方になるかもしれませんが、鼻腔に空気をはらむことになりますので、その方がずっと聞こえると思われます。

伝わる声とは声帯を痛めない声

のどから出している声は、出している本人にとって、声帯を痛める苦しい声ですし、聞く方にも、聞き取りにくい声になっています。

伝わる声というのは、鼻腔の空気をたっぷりとはらんでいる声で、どちらかというと、歌っているような声に近いです。
のどが疲れない音読法

鼻腔をならす訓練と同時に、力の入らないように、神経を分散するコツも、必要となってくるでしょう。
5)声を出す場所のイメージ7)声の回し方

それは、例えば、見得を切ったり、なにか別の映像を思い出したりなど、声を声帯の筋肉からはがすような工夫が、大事になってくると思われます。

まとめ

皆様の生活を不自由にさせるような、耳の痛いことばかり、私は書いているのかもしれません。

しかし、気づかなければ、ずっと同じことの繰り返しですから、まず気づくことから始めて、なんとか自分をだましながら、のどをいたわり、健康な声の出し方を、思い出していただきたいと思います。⇒声で変わる健康(1)声の出し方

くわしい大声の出し方については、(7)声の回し方で解説してみましたので、ぜひ参考になさってください。

そして、のどを痛めない、伝わる、耳障りのいい大声は、(天才を除いて)声をつくることによってしか完成しないと気づいて頂きたいと思います。

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